【同人誌の思い出その4】『つづれ刺せこおろぎ』が新刊だった頃の話 ムーンライトノベルズで連載しておりました『つづれ刺せこおろぎ』が、本日無事完結しました。と言っても、このお話は2011年に旧サイト(Jevenile Porno)に掲載していたやつでして、再掲載なのでした。 たしか2011年は夏から秋にかけて連載していた……と思います。それでちょうどその年の10月9日のJガーデンに間に合いそうだということで、『おひとよし』につづいて同人誌を制作しました。装丁をああでもないこうでもないと楽しみながら考えている当時の思い出を【同人誌の思い出その3】にて綴っております。 で、【その3】では装丁を考えて印刷所に発注するまで、だったのですが、こちらの【その4】では実際に刷り上がった本を携えてイベントに出るまで、となっております。 まあ今だからぶっちゃけますと、私の本はイベントでは売れない! おそろしいほど売れない! です。じゃあどうして『つづれ刺せこおろぎ』が『おひとよし』よりも早く完売したのか、と言うとほとんど通販なのでした。手元に自分用の見本誌が一冊も残らないほどお求めいただきました。買って下さった読者様には本当に感謝しております。ありがとうございました! しかし、イベントで私の本が売れないのはいつものことなのですが、『つづれ刺せこおろぎ』は連載中もサイトでの評判と言うか人気は『おひとよし』に比べてあまり良くなかったにも関わらず、イベントでは私の作ったどの本よりも多く売れました……。でも十冊も売れないんですけどね(ぶっちゃけた)。装丁が良かったんでしょうかね。未だにどうしてなのかよくわかりません。きっと装丁が良かったんでしょう。そう思いたい。あと、オビとかポップとか……。 以下、2011年10月9日のJガーデンに参加した時のレポートの再掲載になります。 お楽しみいただけましたら幸いです! 2011/10/9 第31回J.GARDEN(創作JUNE系同人誌即売会)レポート 2011年10月9日に開催されました創作JUNE系同人誌即売会「J.GARDEN 31」(http://www.jgarden.jp/)に参加してきました。 当日は遊びにいらしていただきまして、まことにありがとうございました! まずはお礼申し上げます!m(_ _)m 笑顔にいやされたり、その場で本をパラパラみて下さった方とお話できたり、 サイトをみてくださっているという嬉しいお言葉をちょうだいしたり、 メールだけでやりとりのあった方と実際にお会いできたり! また、アマチュアの方やプロの方の作品にふれて刺激を受けたり。 ほんとうに濃い一日でした。 前回に引き続いて、二回目の参加です。 初参加で勝手がわからずに、スペースのレイアウトなども手探りだった前回とちがい、 今回は前回を反省してぎょうぎょうしく自スペースを飾り立ててみたのですが、 また写真撮影をわすれてしまいました。前回もわすれています。あんまり反省できていません。 でも写真がないのもさみしいので、家でスペースを中途半端に再現してみました(写真)。 じっさいは、左側の「おっさん攻め」のパネルは立てませんでした。 あと家だとやっぱりせまいので、ほんとうなら『灰かぶり姫』の横に『おひとよし』が並んでいたのですが、並べきれません。 雰囲気を再現してみました。 机の下に垂れ下がっているのは、 「本屋さんって、たしかこんなのあったよな〜」 とうろおぼえで作った短冊です。 再現スペースの周囲がファンタジックにボケているのは、汚い部屋が映ってしまったからです(汗)。 「おやじ攻め」というジャンルがあるのかそもそも疑問ですが、 J.GARDENで購入必須のイベントパンフレットなどをつらつらみたり、ネットサーフィンをしていると、どうも「おやじ受け」というのが世の中では人気があるらしい……ということに気がついた……気がしました。 気のせいかもしれませんが。私も好きです。 当サイトでは、おじさまはことごとく攻めなので、しかも激しく萌えているので、 「今回はおやじ攻めで行こう!」 とおもったのです。鵜飼! 鵜飼はむだ毛・剛毛萌えで書いていましたが、「剛毛あります」とか書くと薬局みたいになってしまうので、 今回は遠慮してしまったのですが、もしかしたらそこまできちんと書いたほうがよかったのかもしれません。 とにかく、自分の作品をなんとか説明しなければならない、というのが、毎回むずかしいです! でも今回の新刊『つづれ刺せこおろぎ』を連載中には、ありがたいことに色々と メッセージをちょうだいしておりましたので、いただいたお言葉をヒントに、 ポップをいっしょうけんめい作ってみました。 ポップを書くにあたってはいろいろとネットで検索して 「ポップの書き方」みたいなブログを参照したのですが、 たいていのポップブログで引き合いに出されているのがヴィレッジヴァンガードのポップだったので ちょっと意識してみました。やっぱりうろ覚えなんですが。 しかし残念なことに、 「おやじ攻め」アピールはちょっとはずしたかな……!という印象です。 前回、お試し読みの短編をまとめた無料配布冊子を50部作って配りきったので、 今回は部数を増やしてつくっていったのですが、たくさんあまってしまいました。 なので、あまった分は当分、通販におつけします。 お楽しみいただけましたらさいわいです……! 新刊の『つづれ刺せこおろぎ』も、きれいに刷り上がっていて感動です。 ドキドキだった、赤いカバーに赤い箔の出来は写真のようになりました。 なかなかオツな仕上がりですよ! 今回、見返しにも表紙カバーとおなじ紙をつかっているので、めくっても赤い! しかし、うつりこんでいる手がちょっとこわいですね。すみません。 さらにめくると、こんな感じになっております。 中表紙って言うんでしたっけね?(忘れた) 背表紙も箔がきらっとして、いい感じです。 わかりにくいので写真がありませんが、本文もクリーム色の「シフォンクリーム」という 名前からしてめくりやすそうな、おいしそうなふんわりした紙に、黒いインクが じわっとにじんで、たいへんいい感じに仕上がっております。(孔版印刷だからですね) なんか昔のハヤカワミステリとか岩波文庫とかをほうふつとさせる活字になっております。 印刷してくださった大友出版印刷さま、本当にありがとうございました! 特殊紙のカバーとか、おなじ紙で見返しとか、とにかく融通のきく印刷屋さまで、しかも孔版印刷はリーズナブル。 小説同人誌の方に一押しの印刷所さまです。 以上、イベント&新刊レポートでした! サイトの方は、準備が出来次第、『つづれ刺せこおろぎ』の続編の透と信二のおはなしを 連載したいとおもいます。年内に完結させる予定ですので……今度こそ大団円で! ではでは、ここまでお読みいただきまして、ありがとうございました! (2011年10月10日の旧サイトの記事をそのまま転載しています) BL小説ランキング +注意+ 掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。 掲載されている小説の著作権は甘粕杏奈にあります。 甘粕杏奈以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。 PR